GOOD TIME from Haruka

今朝、太宰府天満宮でこの時期行われている「くすかき」にお邪魔しました。
このプロジェクトに映像で携わっている方が、私のパーチメントクラフト映像をつくってくれた方でいつもお話は聞いていて、ようやく行くことが出来たのです。

太宰府天満宮には大樟が境内の各所でその枝をいっぱいに広げ生きています。
しかし、外的要因により枯死してしまった樟（天満宮内16号樟）があったそうです。
千年あまりの歴史をもつ太宰府天満宮とともに時の流れを見つめていた樟がもし今も存在するならば、どのように葉を落として新芽をこの世に誕生させてきたのかを描いていくプロジェクト。

新芽が出るのは４月。
落葉といっても枯れて落ちるのではなく、新芽が出ることで押されて落ちたもの。
その落葉を松葉ほうきで掻き集めること＝樟掻き。
 　
普段は神職さんが使用される大きな松葉ほうきを使って、丁寧に掻いていかれるプロジェクトリーダーの五十嵐さん。
その掻いた後の模様が波模様のようでもあり、一つのアートが広がっていきました。

学校へ行く前の子ども達、出社準備をして掻いている方達がいて、皆さんそれぞれ好きな場所で落葉を掻いて集めていっています。
そしてふるいにかけて、樟の葉のみを集めて、プロジェクト初日から積んでいる山に乗せていくのです。

↑は掻き山を綺麗に整えられたもの。

6：30と16：00、1日2回30分間ずつのこの樟掻き。
朝の時はもちろん観光客はいなくて、静まり返っている境内。
その中を松葉ほうきで掻く音、子ども達の笑い声、ウグイスの鳴き声が響き渡っていて、鳥肌が立つ位に神聖な音に聞こえてくるのです。
そして雨が上がったあとで4月なのに足元から冷えてくるような寒さがある中でも、新緑の爽やかな薫りに包まれると心が温かくなってきました。
午後の樟掻きはまた違う印象をもつとは思いますが、朝だからこそこの雰囲気が醸しだされるのではないかと思います。

くすかきプロジェクトの最終日は、4月25日（土）6：30～。
誰でもが参加できるものなので、せっかくの機会ですから足を運んでみてはいかがでしょうか！


くすかき後に参拝してきましたが、天満宮で後ろに並ぶ人もなくゆっくりお参りできたことは初めてで、これまた貴重な経験に。
そして一緒に行った方に教えて貰ったのですが、落ちてる樟の葉をちぎると、それはそれは良い香りがするのです！
しかも葉によって香りの濃さが違うのです。
これもまたオススメ！！

[1回]