GOOD TIME from Haruka

今日は大好きな祖父の祥月命日です。
空を見ると、息を引き取ったという連絡を受けた時と同じ空の色をしていました。

祖父が危篤だと知った時、私も長期入院中でした。
バスですぐの所に入院していた祖父に会いに行くことすら出来ない状況だったので、何とか会いに行くまで持ちこたえて欲しいという私の思いを連れて、母は祖父のもとへ。
意識が朦朧とし、誰が誰かもはっきり認識出来なかったという祖父。
でも母が行くと、母が来たことは分かったそうなのです。
そしていつも私も一緒に来ていると言っていたそうなのです。
もしかすると、一緒に行きたいという思いが祖父に通じたのかもしれません。

私は祖父が亡くなるまでの３日間、ずっとずっと千羽鶴を折り続けました。
このまま心配掛けさせたままでお別れをすることは悔やまれてなりません。
千羽鶴に込めた思いとは祖父の回復だけじゃなく、私自身を鼓舞するものがあったのかもしれません。
でも願いは叶うことなく、祖父に「大丈夫だから、心配しないで」と声に出して伝えることは出来ないままとなってしまいました。

祖父との思い出はそこまで多くはありません。
今でも思い出すことは、私が入院をすると、いつもひょっこりとやって来た祖父の優しい顔です。
何を話すわけでもありません。
ただ私の顔を見て、「さ、帰ろ」って。
祖父は糖尿病だったので甘いものは禁止されていました。
でも、祖父愛用のバックやコートのポケットにはいつも決まってカンロ飴とChelseaが入っていたのです。
私は甘いものが苦手なのですが、祖父はいつもお見舞いだって分けてくれました。
本当は自分が食べたいだけなのですが。

だからお店に行き、カンロ飴やChelseaを見かけると祖父の香りを思い出します。
今日は祖母にこの２種類をお仏壇に供えてとお願いしました。
きっと祖父は誰からも怒られず、心置きなくカンロ飴やChelseaを味わっていることと思います。
お裾分けがくるかな・・・元気出しなさいって。

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